更新日:2026.02.01

今月の家電リサイクル語録
「豊田メタル(株)  岩瀬社長の言葉 

豊田メタル(株)
代表取締役社長 
岩瀬 正美 様

省人化を図り、そのうえで人材育成に注力


現在、家電リサイクルに取り組むなかで
課題として感じていることがいくつかあります。
その一つが、
リサイクルの現場では手解体が多いことから肉体的な負荷が高く、
それが離職につながりやすくなっていること。
そしてもう一つ、
社員の作業スキルには差があり、結果として作業効率といった部分で
個人の能力に大きく依存しているのも課題です。

こうした課題の解決に向け、
手解体の工程を極力減らすためにシュレッダーによる全破砕を進める
といった労働環境の改善とあわせ、作業標準書だけではカバーしきれない、
熟練工の経験に基づく“勘やコツ”を明文化することにより、
スキルの平準化を図りたいと考えています。

労働環境の面においては、夏場の熱中症対策にも力を入れています。
2024年には工場の屋根に遮熱対策を実施。
これにより室内の温度をかなり下げることができ、
体調不良を訴える社員が激減しました。
今後は工場内にセンサーを設置し、
離れた事務所や各作業現場の詰め所に居ながらにして、
工場内の室温や湿度が確認できるといった
「労働環境の見える化」を計画しています。
常時、状況を把握することによって、
万一の場合でも迅速に対応することができます。

今後の事業展開としては、機械解体の拡充を図って省人化を推進するとともに、
人材育成にも注力したいと考えています。
この人材育成の具体策が、
「人事制度」および「教育制度」の再構築と「ジョブローテーション」です。
マネジメント職だけが評価されるのではなく、
現場作業に従事する社員も評価されるような「人事制度」、
業務のことだけでなく一般教養なども含めて“人づくり”を行う「教育制度」、
様々な部署や職務を経験することがキャリア形成につながる
「ジョブローテーション」といった制度・体制を整備していきます。

その一方で、若手からベテランまで異なる考え方を多様性と捉えて、
それをうまく活用することで会社の総合力につなげたいという思いもあります。
これを実践するためにも社員間のコミュニケーションは重要です。
私自身も毎日、作業現場に行って社員から思いや要望を聞いています。
また、業績や経営方針を社員に伝え、
質問があれば答えるといった活動を3カ月に一度の頻度で実施。
これもコミュニケーションを深める機会となっています。

こうした取組みを推進するなか、
「『りさいくる』は未来に届ける贈り物」というキャッチフレーズのもと、
これからも当社は「マテリアルリサイクル100%」という目標を掲げ、
限りある資源を次世代へつなぐ挑戦を続けていきます。