更新日:2025.01.01

今月の家電リサイクル語録
「熊本新明産業(株) 岩山社長の言葉 

熊本新明産業(株)
代表取締役社長  
岩山 義 様

仕事は楽しく、やりがいを持って。
若手に選んでもらえる会社を目指して。


家電リサイクルには2001年の施行当初から参画させていただきました。
その当時の私は営業と家電リサイクルを掛け持ちでやっており、
右も左もわからない中でのスタートでした。
重量管理しかやってこなかった廃棄物において、
一つ一つ数えての台数管理は大変で、数があわずに苦労をしました。
エアコンのフロン回収も、当時の回収装置は効率が悪い上にトラブルが多く、
手間のかかる大変なものでした。

苦労の多い家電リサイクルではありますが、
事業の運営面・経営面で大きな貢献がありました。
例えば、 施行当初から継続されている家電リサイクルのアセスメントは、
自分たちでは気づかない点を指摘してもらえる外部の目線として
非常に助かっています。
ISOの認証監査でも指摘されることがないレベルにまで
到達することができました。
長年、家電リサイクルに真摯に取り組んだおかげで、
他にはないような、外部からの信用・評価が得られていると感じています。

また、我々は廃家電の処理と他の廃棄物の処理をしっかり分けることで、
回収される有価物の品質を安定させています。
これが差別化となって、いろんなお客様が集まってくれることになり、
そのお客様が家電リサイクル以外のものを見てくれることで
商売につながることも良くあります。
家電リサイクルに取り組んだおかげで我々の商売の幅は広がりました。

私は、仕事は楽しく、やりがいをもって取り組むことをモットーにしています。
ただ仕事をこなすのではなく、様々な取組み・工夫をしてきました。
ブラウン管テレビのガラスを分離する際に使う電熱線も丸型から平型に変更し、
加熱時間を短縮させました。
今は全国のプラントで使用されていると思います。
洗濯機のプラスチック選別においても、
搬送コンベアの先にステンレスの水槽をおき、
選別効率を大きく改善させました。

我々の今後の展望は、やはり次世代の育成です。
最近の入社面談で、
当社の現従業員の勧めで当社に応募してきてくれたという若手に会いました。
やはり、従業員が自社を勤め先に勧めてくれるということはうれしいことです。
若い人にもっと興味を持って、
選んでもらえる会社にしていきたいと思っています。

リサイクルはまだまだ伸びしろのある事業だと思っています。
リサイクル鉄に代表されるように再生材活用によるCO2削減効果から、
再生材の需要は増えています。
当社も大型破砕機を更新し風力選別機を導入して、対応する準備を整えました。
これからも環境に貢献する家電リサイクルに
しっかりと取組んで参りたいと思っております。