更新日:2025.03.01

今月の家電リサイクル語録
「西日本家電リサイクル(株)  相馬社長の言葉 

西日本家電リサイクル(株)
代表取締役社長  
相馬 孝浩 様

循環型社会をリードする企業を目指す


当社は1998年、家電リサイクル法の制定と同時期に設立されました。
先輩方から引き継いだ
「家電リサイクル技術を高め、循環型社会をリードする企業を目指す」
という経営ビジョンを実現するため、
日々技術革新と安全管理に取り組んでいます。

私は2024年3月まで32年間、上下水道のエンジニアとして働いていました。
その間、情報漏洩を防ぐために様々な対策を講じてきました。
特許権を取得しても何年か先に情報が公開されるため、
あえて特許申請を行わないことも珍しくありませんし、
同業他社の人を工場内に入れないといったことも徹底していました。
技術開示をまったくしないのが当たり前だったのです。
しかし、家電リサイクル業界では、
技術を高めるためにオープンで活発な技術交流が行われており、
「施設を見学させてください」とお願いすれば
「どうぞどうぞ」と二つ返事で受け入れてくださる。
互いに高め合う非常に良い環境と感じています。

現在、家電リサイクルにおける安全性の向上が
重要な課題であると強く感じています。
日々基本行動の徹底と作業手順の見直しを行い、
全員が安全に作業できる環境を整えています。
また、国内家電メーカーは環境配慮設計に取り組み、
家電製品の素材やリサイクル方法に関する情報が入手できていますが、
海外メーカーの製品は情報開示が不十分とも感じています。
QRコードを読み取るなどして、全製品で情報が入手可能になれば、
リサイクルの高度化がさらに進むと考えています。

未来に向けては、業界内での交流も活かしながら技術を磨き、
効率的なリサイクルプラントの再構築を目指します。
新しい技術の導入により、作業の自動化や効率化を図り、
安全で働きやすい職場環境を提供します。
また、若手人材の育成にも力を入れています。
「工場実習」として工業高校の生徒を受け入れたほか、
複数の地元高校の1年生を対象に、
当社を含む8社の企業が合同で会社説明会を行いました。
社内的にもメンター制度を通じて、
次世代の技術者を育てる体制を整えています。
これらの取り組みにより、持続可能なリサイクル事業の発展を目指し、
循環型社会の形成に貢献していきます。

※QRコードは(株)デンソーウェーブの登録商標です。